2015年1月1日木曜日

紅白をやりたいのなら普通の歌番組に戻すべき

新年、明けましておめでとうございます。

年賀状に換えまして、こちらでご挨拶させていただきます。
本年もよろしくお願いします。


昨年は、ある意味、最終回にすべき紅白歌合戦などということを書いたのですが、昨日の紅白を見てみたら、やはり止めといた方が良かったんじゃないかと思いました。

若い人というか新曲を歌うような人達が全くダメでしたね。

本当にいいところが皆無でした。
嫌いとかじゃなくて印象に残るものが何もない、という感じです。

強いて言えば、SEKAI NO OWARIというグループの曲で、以前見たときはオートチューンを使っていたのが今回は素歌だったということでしょうか。
素歌の方が演劇的な雰囲気に合っていて全然いいと思いました。


良かったのは、天童よしみ、五木ひろし、中島みゆき、といったところでしょうか。
三人とも、あまり好きな歌手ではないのですが、それぞれ素晴らしい歌でした。

ただ、恩人が死んだりしないと普通に落ち着いて歌わせてもらえないような今の紅白のムードはどうなのかと思いました。

また、中島みゆきで驚いたのは朝ドラの主題歌を歌ったわけですが、ドラマのオープニングで流れる歌唱よりも、今回の生歌の方が格段に良かったというところです。
逆に言うと、あのオープニングの歌は何なんだということですが、録音時に調子が悪かったのかもしれません。
いずれにしても、歌唱の良し悪しによって歌のイメージが大きく変わるのを感じて面白かったです。


期待外れだったのが、薬師丸ひろ子、中森明菜、松田聖子といった80年代のアイドル達ですね。

薬師丸ひろ子は本当に緊張しているようでしたが、『セーラー服と機関銃』の方が歌いやすかったのではと思います。

松田聖子も今ひとつでしたね。
印象に残ったのは、歌よりも娘の晴れ姿を見て涙を流さずに涙ぐんでいたところです。
春やすこを審査員に呼んでおいて欲しかったですね。
あるいは、郷ひろみと一緒に「レリゴー!」とやって欲しかったです。

一番の問題は明菜です。
本人のヤバそうな雰囲気もさることながら、曲がとにかく酷い。
作曲家に浅倉大介の名前を見た瞬間から嫌な予感満載でしたが、あの「レイブが20年間毎年来ているような曲」はさすがに厳しいものがありました。

私は、当時から完全に聖子派で明菜は嫌いでした。
今でも、聖子と明菜を並べて「当時の二大アイドル」などと言われると、「それは違う!」とつっこみます。
しかし、昨日の曲はさすがに可哀想になってしまいました。
復帰するのは良いのですが、もうちょっと環境を整えてあげるべきではないでしょうか?


番組の余興もどうかと思いましたね。
前回の『あまちゃん』をライブでやったのは良かったのですが、同じようなことをまたやるというのは本質的にセンスがないというか、手抜きという感さえあります。
聖子、明菜、薬師丸を出したこともそうですが、『あまちゃん』に引きずられすぎという気もします。

何度も書いていますが、『あまちゃん』は歴史を描いた作品であるがゆえに一つの終わりを提示している、という認識を持つべきではないでしょうか。
引きずってはいけないのです。

そもそも前回の綾瀬はるかもそうでしたが、いっぱいいっぱいの女優に無理に司会をさせてみんなで見守る的なことって、歌番組に相応しいのかという根本的な疑問があります。


また、子供枠として妖怪ウオッチとかディズニーアニメの歌がありましたが、私が感じたのは「宮崎駿の不在」ということです。
宮崎駿のような人がいなくなれば、ああいうものが子供達に与えられていくのだな、ということです。
ゲーム的なものとUSA的なもの、いずれも分かりやすいものですが、分かりやすいものしか分かろうとしない人が増えるような気もします。


他には、長渕剛やアップを頑なに拒否したと思われる美輪明宏などは一年に一回くらい見てもいいなという感じでした。
美輪明宏は桃組も断固として拒否したんでしょうが。

サザンのメッセージソングもいいのですが、歌番組としての本当の平和を願うメッセージというのは、数年前にやっていたように韓国や中国のアーティストを出すことでしょうね。
今回の紅白はK-POPの連中が出ていた頃と比べると、かなり閉鎖的な印象がありました。


いずれにせよ、紅白を続けるのなら二部構成を止めて3時間くらいに短縮して、普通の歌番組としてやるべきではないでしょうか。
あるいは逆に、前半は若いアーティスト、後半は演歌などのベテランに分けて、なるべく多くの歌手を出演させるようなやり方でもいいでしょう。
出演者が特定の所属事務所に偏るのは今の芸能界ではどうしようもありませんが、だったら枠を拡げて多くの人を出した方がいいでしょう。

とにかく、今のドラマの番宣のような紅白は歌や音楽を舐めていると思われても仕方ないものです。
CDの売上トップテンなどを見ると、舐められてもしょうがない面もありますが、そこは現状に流されないNHKの気概を見せて欲しいものです。