2014年1月1日水曜日

ある意味、最終回にすべき紅白歌合戦

新年、明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


昨日の大晦日はやはり紅白歌合戦を見ました。
一昨年と同様に、一年に一度だけ日本の歌謡界の現状というものを知る機会だと思って見たのですが、特に何もないという感じでした。

何もないというか、今や「枠」が固定化してしまい、決まった系統の人達のための番組という様相が強くなってしまった印象です。

まず、ジャニーズだけで司会も含めて5グループも出ているのですね。男性アイドルの独占化は揺るぎないようです。
6年前までは、ストーブさんがWaTとしてアイドル枠で出てマイクを倒されたりしていたのですが、今はジャニーズ以外の男性アイドルというのは存在しないのでしょうか。

そして、AKB関係が三組。EXILE関係も三組。

他にはアニメ枠というのがあって、何だかよくわからない絶唱系の人が歌っていましたが、グラサンの人は音響的にミスがあったと思います。
アニメ枠は二組だけですが、私としては、『大ちゃん数え唄」でデビューした天童よしみも入れたいですね。
さらに、ポルノグラフィティというバンドも入れたいです。なぜなら、このバンドだか何だか分からない人達の音楽はいつ聴いても全くつまらなくて、そこがアニソンっぽいからです。

賑やかし枠というのもあります。
ゴールデンボンバーとももいろクローバーZです。
ゴールデンボンバーはドリフのコントみたいなことをやっていました。一発屋だったようで去年と同じ曲でしたが、毎年、同じ曲でコントをやるというのも面白いかと思います。


私がいいなと思ったのは、miwaという人です。
ルックスも歌も良く、曲も良かったです。
声はかなり安定していて加工しているのかよく分かりません。ただ、この人はギターなどを見ても音楽的に優れていると思います。

あと、全然好きじゃないのですが泉谷しげるは悪くなかったと思います。
しかし、できるのなら三上寛が出て『夢は夜ひらく』を歌い、藤圭子の追悼をしてもらいたかったです。
三上寛が無理なら、荒川良々に歌ってもらっても良かったのですが・・・


その荒川良々演じる吉田副駅長から始まった『あまちゃん』ですが、結局、『あまちゃん』のための紅白だったという感が否めないよね、です。

さすがに、薬師丸ひろ子まで出てきて歌うとは意外で、感動してしまいました。

特に潮騒のメモリーズなのですが、やはりアイドルとはああいうものでなければいけません。
私としては、潮騒のメモリーズ=宇多田ヒカルなのですが、紅白のステージでは、うしろゆびさされ組でしたね。
橋本愛が結構普通にアイドル的なかわいさで高井麻巳子という感じでしょうか。

思い知ったか秋元康、というところですが、とにかくアイドルには「可憐さ」がないとダメなのです。

股間に顔写真付けて「慌てて衣装を逆さに」とかやっているのは、お笑い芸人です。というか、お笑いの人があれをやろうとしたら、「ちょっとそれは・・・」と止められるでしょう。
ふなっしーの精神異常者みたいな動きも同様ですね。
アイドルとゆるキャラがお笑い芸人の限界を超えるというのも面白いですが、正統派がいなければただのバカ大集合です。

もちろん、潮騒のメモリーズは正統派でもなんでもありません。ドラマの中の架空の存在なのですから。
しかし、そういうものにしか「正統派」があり得ない、ということが何で紅白に呼ばれていたのか分からない予備校講師の言葉を借りると、「今でしょ」ということなんだと思います。

この「正統派の不在」についてはアイドルだけに限らず、日本のポピュラー音楽全般に言えます。
それは技術的問題であり、今回の紅白を見ても、一般に歌が上手いと言われている徳永英明やDREAMS COME TRUEや西野カナなどは、私はあまり上手いと思いません。歌に癖が目立ちます。
アニメ枠の人もそうですね。
また、aikoくらいになると曲が良くてもあの歌では聴く気になりません。

また、中田ヤスタカ関連については、曲が面白くなくなったというか、あの作り方だと限界があるのでしょう。
最近の曲を聴くと、ボカロPみたいなメロディラインになっているようです。

サカナクションというのも初めて聴きましたが、「(ああ、ね・・・)たいしたもんだ」という感じです。
あと、「オリンピックのテーマソングを歌う人枠」というのがあって、これもまたつまらないのです。
miwaさんにはそういう人になって欲しくないですが、ちょっと危ないです。

ついでに美輪明宏ですが、平和への強い想いがあるのは分かります。しかし、それならば去年も言ったようにPSYと馬ダンスを踊って欲しかったです。
NHKも台湾から中継とか日和ったことをやっていないで、こういうときだからこそ韓国アイドルを堂々と出せばいいのです。
韓国アイドルが出てくると文化侵略だとか考える人がネットでは多いようですが、それは違います。

文化とは奪うものなのです。

実際に今の紅白をまともな歌番組として成立させようとすれば、韓国人でも中国人でもどんどん出すしかないのではないでしょうか。
外国からじゃんじゃん奪うべきなのです。

一方で、演歌の人は昔のヒット曲をアイドルにバックで踊らせて歌う、というスタイルに存在価値を見いだしているようですが、それでいいのでしょうか。
例えば、森進一などは急遽、『冬のリヴィエラ』に変更して大瀧詠一を追悼する、といったような気の利いたことをしても良かったと思います。

このままでは、サブちゃんのように50回も出るのは難しいでしょう。
そのサブちゃんですが、やはり年齢的にも限界なのでしょうね。
もうちょっと大御所の引退に相応しい壮大な大トリを予想しましたが、今回のおふざけムードに合わせた感じでこれはこれで良かったと思いました。


それにしても、『あまちゃん』の「第157話」、つまり本当の最終回を紅白でやるというのは、よく考えると凄いことです。
それはもう、紅白歌合戦じゃなくて『あまちゃん』なのです。

あるいは、「正統派アイドル」としての『暦の上ではディセンバー』が大友良英のノイズギターに乗せられたら、それはもう、アイドルではなくてノイズなのです。

そういう、倒錯こそが『あまちゃん』がもたらした本質的な面白さですね。


しかし、最大の倒錯は綾瀬はるかが司会をやった後で、今年以降まともな司会では誰も満足できなくなったということです。

紅白を止めるなら、「今年でしょ」ということでしょうか。