2016年2月19日金曜日

個人事業の確定申告における青色申告のポイント

確定申告が近づいてきた。
以前に書いた個人事業の確定申告における青色申告のポイントをまとめたので、参考にして欲しい。

なお、青色申告とは、複式簿記等の手法に基づいて帳簿を記載し、その記帳から個人または法人の、正しい所得や所得税及び法人税を計算して申告することである。
青色申告によらない申告は白色申告と呼ばれ、青色より簡易だが欠損金の繰越が無いか縮小され、青色にある特別控除も無い。


  • 「事業主貸」「事業主借」「元入金」とは何か?
    • 「事業主貸」とは、税務申告をする個人事業においては個人事業主は自分で自分に給料を払っても経費に算入できないため、年度内に事業のお金を個人に出す場合、これを「事業主貸」という。
    • 「事業主借」とは、「事業主貸」とは逆に個人が事業にお金を出す場合を「事業主借」という。
    • 「元入金」とは、会社でいうところの資本金のようなもので、今年の元入金=前年の元入金+事業主借-事業主貸±損益という計算になる。

  • これを一般の会社の経理のように考えると、事業で儲けが出て(あるいは出なくても)、そこから家計にお金を出すような場合、事業主に(つまり自分で自分に)配当金(融資の返済と考えてもよい)に相当する事業主貸を支払い、その合計が差し引かれ残ったお金が翌年の資本金に相当する元入金として期首に計上されるということである。
    一方で資金不足になって家計から事業へお金を出す場合、増資(融資と考えてもよい)に相当する事業主借として計上され、その合計が元入金に加えられることになる。

    ただし、このとき注意しなければならないのは、上記の「今年の元入金」を出す計算式を見ても分かるように「事業主貸/借」と「税金が算出される事業の損益」は別である、ということである。
    この点を明確にするために事業主貸/借という考え方が導入されているのであって、これを混同して考えてしまい、事業主貸を経費として利益から差し引いてしまうと脱税になってしまうで、この点だけは誤解なきようにして欲しい(自分の事業に対して「貸/借」という語は変だと思われだろうが、損益と明確に切り離して考えてもらうためにこういう用語になったのかもしれない)。

    また、年間の経理をまとめて処理する場合の裏技として、年度の途中で「事業主貸/借」を入れると複雑になりやすいのだが、年度の最初にまとまった額の元入金を入れておけば会計処理が楽になる。


  • 赤字計上の注意点
    • 青色申告の重要な特典として個人事業の青色申告では赤字を3年間繰越できるが、この繰越を行うには損失申告用の申告書第四表こちらの国税庁のサイトから申告書第四表(損失申告用)【平成25年分以降用】(PDF/86KB)が入手できる)を合わせて提出しなければならない。
    • 申告書の書き方、読み方としては、第一表の「収入金額等」ア~ク、「所得金額」の1~7まで進んだ後、第四表に飛んで「収入金額等」ケ~サ及び「所得金額」8、9に相当する部分がそこに記載され、再び第一表に戻り、「所得から差し引かれる金額」に進む、という構造になる。つまり、第一表だけで完結する計算にはなっていない

  • なお、国税庁のサイトは分かりにくい造りになっていて目的のファイルが捜しにくい。それについては以前に書いたこちらを参考にして欲しい。

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